2016年2月29日月曜日

リチャード・リンクレータ―監督 「Boyhood」

Wowowでリチャード・リンクレーター監督の2014年公開の映画を観た。英語の原題は「Boyhood」だが邦訳だと「6歳のぼくが、大人になるまで」という長い題名になっている。好きな俳優のイーサン・ホークが出ているのでもしやと思ったら「ビフォア3部作」と同じ監督の映画だった。これは文句なしに面白かった。

リンクレーター監督がビフォア三部作の第一作Before Sunriseを公開したのは1995年。この映画を初めて観た時にテンポの速い会話劇がとても新鮮だった。
シリーズ第二作のBefore Sunsetの公開が2004年でこれは第一作のファンには嬉しかった。シリーズ第三作のBefore Midnight の公開が2013年のことだ。

Boyhoodの少年を演じたエラー・コルトレーンが生まれたのが1994年。彼が6歳になったのが2000年で、18歳になったのが2012年である。この映画では主人公の少年を含む家族4人のキャストが12年間にわたって変わらないまま撮影され、2014年に完成し公開された。当初は「12年プロジェクト」と呼ばれていたそうだ。以上の全作品が同監督による脚本で、イーサン・ホークが出演していることが興味深い。リンクレーター監督は2015年2月の英紙ガーディアンのインタビューに答えてBoyhoodについてもビフォア3部作のような形での続編の可能性があることを示唆している。楽しみだ。

2016年2月18日木曜日

五藤利弘監督と一緒の旅 モノクロームの栃尾風景

五藤利弘監督の短編作品「想い出はモノクローム」が、今週末の富士・吉田映画祭で上映されるので観に行く予定にしている。同郷の五藤監督も栃尾出身の青木君も一緒である。これまでブログで五藤監督の栃尾3部作である「モノクロームの少女」、「ゆめのかよいじ」、「スターティング・オーヴァー」(上京篇)について感想を書いているが、この栃尾シリーズの序章とも言うべき作品なので五藤映画ファンにとっては重要な作品だ。

この短編が栃尾に縁のある人々の心に響くのは現実の街以上にリアルに郷里のイメージを喚起する力があるからなのだと思う。今週末の旅で栃尾の街角の風景を撮影していている間、この短編映画のことを思い出していた。この短編映画の台詞はかなり細部まで記憶している。海外用の字幕版作成をお手伝いした時に何度も観たからである。













五藤利弘監督 「ゆめのかよいじ」と「モノクロームの少女」 ロケ地巡りの旅 2016年2月

五藤利弘監督の映画「ゆめのかよいじ」と「モノクロームの少女」に出演された大桃美代子さんと映画のロケ地巡りの旅でご一緒させていただく機会があった。五藤監督と以前から栃尾の巣守神社裸押し合い祭りを観に行きたいですねという話をしていたら、大桃さんも参加されることになったわけである。五藤監督の強力なサポーターをされている栃尾の油揚げ「豆撰」さんの工場見学、映画ロケ地巡り、裸押し合い祭り、割烹旅館での打ち上げ、翌日の蕎麦打ち見学など盛りだくさんのイベントをご一緒させていただいた。

映画「ゆめのかよいじ」のDVDに大桃さんのサインをいただいた。大桃さんが巣守神社の抽選で引き当てた長岡市長杯の金杯で多田さんがご用意された秘蔵酒「一醸21」を飲ませていただいたのも忘れがたい思い出になった。大桃さんはとても気さくで素敵な人である。豆撰さんの工場見学の間にも質問しメモされている様子が印象的だったが、多忙なスケジュールの中で、今回の旅のことをすぐにブログにまとめられていたことにも感心した。同行された柴田カメラマン撮影の集合写真は解禁だそうなので掲載させていただきます。栃尾の風景他はわたしの撮影写真です。