大杉漣さんが急逝されたとの報道に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。TV出演も多い大杉さんの訃報は全国ニュースで流れています。郷里長岡にご縁のある皆さんからの追悼文をたくさん読みました。大杉さんはいくつかの点で郷里である新潟と関わりのある方です。映画俳優としての長いキャリアを経て北野武監督「ソナチネ」で注目されたのは1993年のことでした。わたしが大杉さんを気にするようになったのは1997年にヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した同じく北野監督の「Hana-bi」以来です。この作品では北野監督が演じた主役の元同僚刑事の役でした。ほとんど台詞のない車椅子の難しい役を演じていた大杉さんが印象的でした。この映画は新幹線の停まる越後湯沢駅からも近い大沢山温泉の大沢館がロケ地として登場します。主役とその妻が日本中を巡る旅の雪の場面です。その頃海外に駐在していたわたしはDVDでこの映画を観て、一時帰国の際に数度大沢館に泊まりに行きました。まだ見附の父が生きていた頃の思い出です。
大杉さんは2009年に公開された五藤利弘監督「モノクロームの少女」で主役の若者たちの一人の父親役を演じました。この映画は長岡市栃尾が舞台です。栃尾生まれのわたしにとっては忘れられない映画です。長岡出身の五藤監督はこの長編第一作以来、「ゆめのかよいじ」、「花蓮~かれん~」、「レミングスの夏」など佳作を撮り続けている人です。2016年の交通事故で九死に一生を得た五藤監督は、以前からドキュメンタリーの仕事でご縁のあった被爆ピアノの調律師である矢川光則さんのところに赴き「死ぬ前にどうしても撮りたい」映画として被爆ピアノの物語の映画化をお願いされたそうです。矢川さんの了解が得られ、昨年から様々な準備がされてきました。昨秋には矢川さんが長岡市を訪問され、長岡と栃尾の2か所で被爆ピアノコンサートが開催されました。2018年には撮影に入る予定です。大杉さんはこの新作の主役を演じることを了解されていました。大杉さんの早すぎる死が残念でたまりません。合掌。
大杉さんは2009年に公開された五藤利弘監督「モノクロームの少女」で主役の若者たちの一人の父親役を演じました。この映画は長岡市栃尾が舞台です。栃尾生まれのわたしにとっては忘れられない映画です。長岡出身の五藤監督はこの長編第一作以来、「ゆめのかよいじ」、「花蓮~かれん~」、「レミングスの夏」など佳作を撮り続けている人です。2016年の交通事故で九死に一生を得た五藤監督は、以前からドキュメンタリーの仕事でご縁のあった被爆ピアノの調律師である矢川光則さんのところに赴き「死ぬ前にどうしても撮りたい」映画として被爆ピアノの物語の映画化をお願いされたそうです。矢川さんの了解が得られ、昨年から様々な準備がされてきました。昨秋には矢川さんが長岡市を訪問され、長岡と栃尾の2か所で被爆ピアノコンサートが開催されました。2018年には撮影に入る予定です。大杉さんはこの新作の主役を演じることを了解されていました。大杉さんの早すぎる死が残念でたまりません。合掌。
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