郷里である新潟県長岡市栃尾に南部神社というお社がある。先週の木曜日の5月8日に、「百八灯」という行事があったそうだ。栃尾で名物の油揚げの名店を切り盛りされているTさんに教えていただいた。さらにわたしもこの神社をすでに見ていることを教えられた。長岡出身の五藤利弘監督の監督の映画「モノクロームの少女」(2009年)に登場するからだ。栃尾を舞台にしたこの抒情的なファンタジー映画は確かに観ているが、登場した神社にこのような行事があるとは知らなかった。隣の見附で育ったので、生まれた栃尾について知らないことが多い。
この神社は「猫又権現」とも呼ばれる。写真を見ると本堂の前にある一対の狛犬に加えて、境内に猫の石像がある。昔から養蚕業の蚕を食べるネズミに困った人たちが、ご利益があるようにと祈ったそうだ。招き猫で縁起が良いとして、商売繁盛を願う人も参拝する。神社にある説明によると、この神社は鎌倉時代末期の武将新田義貞に縁があるそうだ。後醍醐天皇に呼応して、群馬を拠点にしていた新田義貞が挙兵した時に、越後の国の新田氏の一族も参加した。その挙兵の日が5月8日なので、祖先の霊を慰めるために供養を行うようになったのが「百八灯」の由来だとされている。暗闇の中に数千のろうそくの灯りが浮かぶ幻想的な光景は写真でみても迫力がある。来年は是非、実際に見てみたいものだ。
南部神社の「百八灯」の写真を観ていると、どこかで見たことがあるような、懐かしい気持ちになった。去年の夏の夜に、訪れた伊豆の修善寺で似たような光景を見たことを思い出した。万灯供養とか万灯会と言われる行事は仏教で仏様を供養し、犯した過ちを悔いて、罪の消滅を祈る行事だそうで全国各地にあるものらしい。面白いのは、仏教に由来する行事なので日本に限られないことだ。五藤利弘監督の「花蓮~かれん~」の中にも、タイの国でたくさんのランタンを夜空に放ち、川に灯篭を流す行事にまつわるエピソードが登場する。それぞれに違いはあるだろうが、仏様と祖霊に祈りをささげる気持ちは同じだ。あちこちの知らない土地や国で、こういう気持ちを共有しているのはうれしい気持ちがする。
映画「花蓮~かれん~」は去年の秋に、長岡アジア映画祭他で限定公開された。この映画を観る機会があったので、ブログに感想を書いた。若者と二人の女性の恋物語の部分を強調した感想だ。「蓮の花」の美しさについて書いた部分が気に入っていた。それから半年経ち、海を越えてやってきたヒロインの孤独感についての部分を書き足した。タイの国の祭りについて書き足した部分が気に入っている。今年5月から始まる本格上映のために用意された映画のチラシに、ブログに書いた感想の一部を紹介していただいた。好きな映画なのでうれしい。何回か映画を見直すごとに新たに気のつくところがあって面白い。
この神社は「猫又権現」とも呼ばれる。写真を見ると本堂の前にある一対の狛犬に加えて、境内に猫の石像がある。昔から養蚕業の蚕を食べるネズミに困った人たちが、ご利益があるようにと祈ったそうだ。招き猫で縁起が良いとして、商売繁盛を願う人も参拝する。神社にある説明によると、この神社は鎌倉時代末期の武将新田義貞に縁があるそうだ。後醍醐天皇に呼応して、群馬を拠点にしていた新田義貞が挙兵した時に、越後の国の新田氏の一族も参加した。その挙兵の日が5月8日なので、祖先の霊を慰めるために供養を行うようになったのが「百八灯」の由来だとされている。暗闇の中に数千のろうそくの灯りが浮かぶ幻想的な光景は写真でみても迫力がある。来年は是非、実際に見てみたいものだ。
南部神社の「百八灯」の写真を観ていると、どこかで見たことがあるような、懐かしい気持ちになった。去年の夏の夜に、訪れた伊豆の修善寺で似たような光景を見たことを思い出した。万灯供養とか万灯会と言われる行事は仏教で仏様を供養し、犯した過ちを悔いて、罪の消滅を祈る行事だそうで全国各地にあるものらしい。面白いのは、仏教に由来する行事なので日本に限られないことだ。五藤利弘監督の「花蓮~かれん~」の中にも、タイの国でたくさんのランタンを夜空に放ち、川に灯篭を流す行事にまつわるエピソードが登場する。それぞれに違いはあるだろうが、仏様と祖霊に祈りをささげる気持ちは同じだ。あちこちの知らない土地や国で、こういう気持ちを共有しているのはうれしい気持ちがする。
映画「花蓮~かれん~」は去年の秋に、長岡アジア映画祭他で限定公開された。この映画を観る機会があったので、ブログに感想を書いた。若者と二人の女性の恋物語の部分を強調した感想だ。「蓮の花」の美しさについて書いた部分が気に入っていた。それから半年経ち、海を越えてやってきたヒロインの孤独感についての部分を書き足した。タイの国の祭りについて書き足した部分が気に入っている。今年5月から始まる本格上映のために用意された映画のチラシに、ブログに書いた感想の一部を紹介していただいた。好きな映画なのでうれしい。何回か映画を見直すごとに新たに気のつくところがあって面白い。
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