2017年1月30日月曜日

今村昌平監督 「豚と軍艦」

しばらく前だが週刊文春の春日太一氏「木曜邦画劇場」というコラムで、名優加藤武が演じた主要作品の一つとして「豚と軍艦」が紹介されていて嬉しくなった。2014年の暮れにロンドンの老舗書店フォイリーズでDVDの世界の映画コーナーで「豚と軍艦」と「盗まれた欲情」の2枚組と「人間蒸発」を見つけた。懐かしい買い物だった。

 学生時代に都営三田線の白山駅の近くに「映画館」というジャズ喫茶があった。場所は変わったが今もある。親切なおばさんがほとんど一人で切り盛りしていた。夜になると息子さんであるマスターが来るが、来ないときもあった。マスターは映画の助監督だったので時折りとても忙しかったようだ。お店が暇な時には珈琲一杯で何時間いても追い出されない。時々「ついでだから食べなよ」と何か食べさせてもらった。この店のことを思い出すと自然に中島みゆきの「店の名はライフ」を思い出す。「最終電車を逃したと言ってはたむろする一文無したち。。。」

この喫茶店では月例くらいで映画の上映会があった。マスターの好みがとてもはっきりしていて上映されたのは「豚と軍艦」、「からゆきさん」(今村昌平監督)、「じゃぱゆきさん」(山谷哲夫監督)を覚えている。ユニークな選び方だった。「豚と軍艦」は若くてきらきらしている頃の長門裕之の主演作品だ。ヒロインは吉村実子。丹波哲郎、加藤武、小沢昭一など重厚な脇役陣がすごい。鮮明な記憶が残っている。

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