2015年8月16日日曜日

静御前の墓と猫又権現 五藤利弘監督「モノクロームの少女」

源義経を思う一途な気持ちで有名な静御前の墓の所在地については全国に諸説ある。その一つによれば新潟県長岡市栃尾にある栃掘の高徳寺もその幻の墓の所在地とされている。栃尾の美しい風景を舞台にした五藤利弘監督の映画「モノクロームの少女」にもこの伝説は登場する。栃尾名物の油揚げ店「豆撰」さんの「お元気ですか おてがみれしぴ」にも紹介されている。このパンフは豆撰さんを2014年の夏に訪問した時にTさんからいただいた。読みごたえのある栃尾紹介だ。油揚げ料理のレシピも付いている。静御前ばかりでなく、弁慶と富樫のやりとりで有名な「勧進帳」の舞台となった関所がどこにあったかについても諸説あるそうなので、栃堀のお墓も本当かも知れない。

この映画には長岡市栃尾にある南部神社というお社も登場する。境内に猫の石像があって、「猫又権現」とも呼ばれる。招き猫で縁起が良いとして、商売繁盛を願う人も参拝するらしい。この神社は鎌倉時代末期の武将新田義貞に縁があるそうだ。後醍醐天皇に呼応して、群馬を拠点にしていた新田義貞が挙兵した時に、越後の国の新田氏の一族も参加した。その挙兵の日に祖先の霊を慰めるための供養が、毎年5月8日に行われる。南部神社の「百八灯」と呼ばれる伝統行事である。暗闇の中に数千のろうそくの灯りが浮かぶ幻想的な光景だ。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%99%E5%BE%A1%E5%89%8D



 

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