2014年10月5日日曜日

Oxana Bychkova 監督 「ピーターFM」

ロシア語圏の国に住んだ時に、映画を観ていればきっと言葉も上達するだろうという淡い期待でいくつかの作品を観始めた。「運命の皮肉」という映画がとても好きになった。その後DVDショップで「どんな映画を探しているのですか?」と聞かれると「運命の皮肉と同じくらいロマンチックで面白いのはありますか?」と答えた。そうして教えてもらった映画の一つが「ピーターFM」だ。

しばらく経って英語字幕版を見つけて観直すまで、どこまで理解していたのか怪しいものだが、話の展開は理解できた。好きな映画というのは自分で適当に空想して細部を補ってしまうから言葉の壁を乗り越える時も稀にはある。映画は総合芸術だから音楽とか場面とか俳優の表情とかで理解できる情報もたくさんある。

そういう空想的な鑑賞の結果としてこの映画にはまってしまった。ヒロインのマーシャはサンクトペテルブルグ(ピーター)のラジオ局の人気DJで、感じのいい声と語りでファンに支持されている。彼女には学校の時からのボーイフレンドがいる。お金持ちでハンサムな彼と婚約しているのだが、何故か気持ちが弾まない。一方で建築家の卵のマキシム君は仕事中に地元局のFM放送を聴くのが楽しみだ。素敵なガールフレンドがいてすべては順調に進んでいたはずだったが、彼女は他の男が好きになり出て行ってしまう。

そんなある日マーシャが落とした携帯をマキシムが拾う。何度もすれ違いが重なってマキシムはマーシャに携帯を返すことができない。携帯で様々なことを話し合っているうちに、恋が芽生える。ようやくハッピイエンドかと思うと、二人をつなぐ唯一の絆である携帯が河に落ちてしまう。他には連絡の仕方も知らない。。。さあどうなるのか?この映画とても良い。

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